2014年4月6日日曜日

別れの時の「素直」に

素直なんて 自分には遠くて
それでもそう言われることがあるから
いつも不思議で

偏屈で 頑固で ひねくれて
そんな自分だから 素直なんて似合わない
厳しくて 意地悪で うっとうしいから
素直なんて言葉が似合うはずがない

好かれることより
嫌われる事のほうが多い
好こうとしても
嫌われてしまうような
そんな日々を送ってきたから
自分が素直だなんて
信じられるはずもなく

自分から嫌うことより
嫌われてしまうことのほうが
ずっとずっと多い自分が
素直なんて呼ばれるとしたら
それはあくまでお世辞でしかない

そう思っていたのだけれど

別れ際
万感のこもった
「素直ながんばり」は
とてもお世辞には思えなかった
自分に不似合いといくら思っても
真実味のある言葉だった

その数日前
正直不仲である人に話題が飛んだ時
「貴方が嫌っているのではなく
向こうが一方的に嫌っている印象」
と見ぬいてくださった方だから
どんな偏屈な自分でも
素直な部分があったのではと思えて

素直だなんて今も言えやしない
それでも素直と受け取ってくれた
毎日会わなくなった
お世話になった方に
心から感謝を送りたい
何もできない代わりにはならないけれど

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