2013年5月9日木曜日

自分の為と他人の為

この前読んだ、吉田篤弘「なにごともなく、晴天」に、次のように書かれています。

「人が進んでどこかへ通うときは、通う理由がふたつ以上あるという事。ひとつでは、自ら通ったりしない。」

実はこれ、人がなにか、継続的に大きな行動をするときにも当てはまるのではないかと、最近思っています。

2013年5月7日火曜日

町中の洋菓子店

プラリネがあるわけでも
ザッハトルテがあるわけでも
オペラがあるわけでもない
町の洋菓子店
あるのはただ
チョコケーキ
ショートケーキ
チーズケーキ
ありふれた名前の
平凡な洋菓子たち

マカロンがあるわけでも
パリブレストがあるわけでも
ビスキュイがあるわけでもない
町の洋菓子店
あるのはただ
シュークリーム
エクレール
パウンドケーキ
ありふれた見た目の
普通の洋菓子たち

よそ行きがあるわけでも
気品があるわけでも
高級感があるわけでもない
町の洋菓子店
あるのはただ
普段食べられる
子供も食べやすい
手頃な価格の
ありふれた味の
普段着の洋菓子たち

だから普段のお茶に良い
だからいつでも食べられる
だから行きたくなる
町中の洋菓子店
百貨店の中ではないけど
食べて嬉しい洋菓子たち
皆が親しんだ
食べ慣れた洋菓子たち

毎日が最高のダージリンなら
ザッハトルテも美味しかろう
しかし
ニルギリの日もアッサムの日も
ウダ・プッセラワの日もあるのだから
それなら
町中の洋菓子店に
私は通いたい