2012年1月5日木曜日

内海隆一郎を読む 第0回 内海隆一郎氏について

今年から始める新シリーズがこの「内海隆一郎を読む」です。

中学2年の時、国語の教科書に載っていた作品で「小さな手袋」という作品がありました。
こちらで朗読を聞くことができますが、私が国語の教科書で読んだ作品の中で最も好きな作品です。(他、原田宗典「一瞬を生きる」や宮沢賢治「なめとこ山の熊」あたりも好きです。)

再び読みたいと思って所収の短篇集を買ったのが昨年。
それ以来、著書を多く買い求め、十冊はゆうに越しました。

今年は、この、内海隆一郎氏の作品を読んだ感想を書こうと思います。

少し前までは「けやきなみき」というファンサイトがあったのですが、サーバーを担当していた会社がサービス終了したため、なくなってしまいました。

以下、個人的な解説を。

なお、参考までに…
内海隆一郎氏のHPはこちら
Wikipediaの記事はこちら

内海隆一郎氏は主に心温まる、日常生活を切り取ったような短編を得意とされる作家です。
短編と言っても長さは様々で、短いものだと3ページというような、掌編と言われるような作品もあります。
もちろん、長編も書いておられて、「欅通りの人々」などはドラマ化もされましたし、直木賞にもノミネートされるなど、それなりに有名な作家なのではないかと思います。

短篇集が多いため、私が読んだ氏の作品は100以上あります。これについて、週に一作品程度、自分の感想を書いていこうと思います。よろしくお願い致します。

2012年1月3日火曜日

同窓会にて

年末に
同窓会に出て
同じ年の奴らと会った
そのはずなのに

彼らは若かった
彼らは元気だった
彼らは輝いていた
同じ年の奴らなのに

いつものように
末席で
幾人かとの話を
楽しんでいたけれど

元気かと聞かれ
元気だと言い切れない自分だった
よくやっているかと聞かれ
良いと言えない自分だった

楽しい同窓会だった
だがしかし
宴の後の寂しさは
いつもより苦かった

彼らと一緒に学んだのに
彼らと一緒に過ごしたのに
5年も経たない間に
私は変わってしまっていた

時の流れの寂しさに
私は抗しきれない
時は流れて
私は変わってしまった

楽しい同窓会だったから
あとの苦さは
まるでブラックコーヒーだった
楽しい同窓会だったから…

懐かしい面々に
声をかけられなかった
私は変わってしまって
その中に入り込めそうになかったから

時は流れて
私は
小石のように転がりながら
今、荒野にいる

2012年1月1日日曜日

2012年もよろしくお願い致します

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

本年は週に4日程度、日、火、木、土の更新を基本にしようと思っています。
うち、毎週やるシリーズを2つ、次のようにします。

中島みゆきシリーズ:以前からの続きで、毎週土曜日にやる予定です。
内海隆一郎シリーズ:新シリーズで、毎週木曜日にやる予定です。

それでは今年も、当ブログをお願い致します。
達哉ん