2012年3月10日土曜日

ロベール本のレビューに見るプログラミング習得について

ロベール本
は、C++の入門書籍として、私がイチオシの書籍で、いつもこれを読んで学んでいます(今はストラウストラップのプログラミング入門に移っていますが。)後輩にも、この本を勧めることが多くあります。(ただ、0から始める人には少々厳しいかも、という意見が多いようです。私は、そもそもC++を0から始めるのは厳しいと思っているので、勧める相手は概ね別言語での経験があり、そのあたりは心配していません)

Amazonにおけるこの本のレビューは非常に有用で、プログラミングを学んだり教えたり摺る機会がある人にとって、有意義なものです。レビューとしては勿論ですが、ここではプログラミング習得に関する意見として、このレビューを取り上げてみたいと思います。

まず、レビューのうちから、とりわけ学習・教育に重要と思われる部分を取り出してみます。

higeponさん:記述が古くなってしまったもの、文法の説明に終始してしまい読み易くないものは良ろしくない。一方この本は、ごまかすことなくわかりやすい文章で丁寧に説明してくれる。

ぷくぷくさん:この本では、「このように書く」ワケや仕組みまでわかりやすく説明されているので、暗記ではなく「習得」できる。

どケチ屋さん:仕組みから理解できるので、単なる暗記と違って忘れにくく、知識がしっかり定着する。また、文法や仕組みだけでなく、プログラマとしてやってはいけないことまで書いてあるので実用的。

概ねこのあたりだと思うのですが、重要なのは
・暗記にとどまらず、仕組みまで説明する事(理解するということ)
・文法の説明に終始しないこと(言語ではなくプログラミングというものを学ぶ)
だと思います。

私は後輩にCを教えることがあり、その時には必ず仕組みや理由まで説明をするように心がけています。また、余程の理由がない限り説明をごまかさないことにしています(例外は、scanfの引数に&を付ける理由ぐらいでしょうか。ポインタを教えていない段階で説明するのは酷です。)。その姿勢を貫いていかねばならないと思わせてくれるレビューでした。

実は、最初に書いた、私がこの本を勧める後輩というのは、概ね私がCを教えた後輩です。Amazonのてとさんのレビューに「C++本編から読もうと思っても、ちょっとやそっとの学習ではCの解説部分に追い返される」ということが書いていますが、そのCの解説部分を確認程度に斜め読みできるぐらいの解説はしているつもりですので、この本を学習するに期は熟しているだろう、という判断です。

Cを終えた後にこの本を学習し、最後にストラウストラップ本を学ぶ。これをこなすことで、プログラミング力はかなり高くなると思っています。

蛇足ながら、Cは例えば、ダイテル本あたりが良いのではないでしょうか(今、このCの段階に相応しいものを目指し、テキストを書いていますが)。

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