2011年9月9日金曜日

ダージリンの実力と魅力的邪道

私は紅茶が好きですが、ダージリンは少々苦手です。普段ほとんどの紅茶をミルクティーとしていただくためでしょうか、ファーストフラッシュはとりわけ苦手で、秋に近づくほど飲むようになります。ミルクティーを淹れるような気分で少し長めに出すせいでしょうか、渋みが強く出てしまいます。

逆に私は、ストレートのダージリンをあまりよく飲まないためか、ダージリンについては明らかに「邪道」な飲み方をしています。しかし、その邪道は本当に魅力的であり、周囲にも人気のある、ダージリンの実力を感じさせるものです。

その邪道の一つが、ダージリンのセカンドフラッシュを水出しにしてアイスで飲む、というものです。個人的にはセカンドフラッシュのほうが好みですが、ファーストフラッシュでも美味しいようです。(今調べてみると、邪道と呼ぶほどではないのかも知れません。http://blog.gclef.co.jp/chanomi/log/eid509.html)

紅茶好きですから、旬に気をつけ、ファーストフラッシュやセカンドフラッシュ、オータムナルが入ったと聞くと少なくとも50gぐらいは買い求めています。自分の好きなニルギリならもっと多いのですが、ともかく、きちんとした、量産品とは少し違う、紅茶専門店のリーフを買い求めて淹れているので、元々の実力は高いでしょう。
逆に、量産品は少し薄かったり、特徴がなかったり、のっぺりとした味のように感じることが多いです。まずくて飲めない、というのではなくて、味がしない、紅茶という感じがしない、という方が正確です。

さて、このようにもともと好きな人が買い求めるであろうダージリンのセカンドフラッシュを水出しにするのは、最初勇気が要りました。手許の紅茶関連書籍を読んでも、セカンドフラッシュがアイスティーに向いているとは書いていません。

ですが、これを実行したところ、実に美味しい水出しが出るのです。これは自分だけの楽しみかと思っていたのですが、自分の部屋に訪れて茶を飲んでいく友人や後輩の飲みっぷりを見ていて、その実力を思い知りました。
横に、これも良質の西岩水仙を淹れておいたのですが、普段であれば中国茶のほうが圧倒的に人気なのに、ダージリンを淹れた時だけ、紅茶が勝つのです。普段淹れる紅茶だって、決して下手なものを淹れているわけではありませんが、不思議とダージリンの時だけは、中国茶より紅茶のほうが人気があるのです。

これがダージリンの底力なのではないかと思うと同時に、自分ももっと上手くダージリンを淹れられるように頑張らねばならないと感じた次第です。

中国茶についても学びたいと思っている今秋、中国茶と紅茶について、得るところあり、より一層美味しく飲めるようになればと思っています。

2 件のコメント:

Freehand さんのコメント...

紅茶の話、いつも勉強になります。

私は、リプトンは不味くて飲まないのですが、お茶っ葉のゴミが出るのが面倒くさいので、輸入物のティーパックという妥協点に落ち着いています(これも、「邪道」の1種かもしれませんね)。

友人たちに大好評ということならば、思い切ってお店でも開いてみる!なんてどうですか?(笑)
40代半ばで会社勤めからすっぱり足を洗い、地元で小さなカフェでも始めるのが、私の秘かな夢だったりもします。

達哉ん/Tatuyan さんのコメント...

>Freehandさん
はじめまして。コメント有難うございます。
思い切ってお店…には、まだまだ勉強が不足していますが、将来…本当に随分先の将来になるでしょうが、開くのもありかな?と思っています。けれど、あれもこれもとやりたいことが多く、結局、趣味のまま終わるかも知れません。
まだまだ友人に好評という段階、お金をとってお客様に出すのは失礼な段階なのではと思っています。

私もひとり分だけ入れたいときなんか、ティートングをティーバッグがわりに使ったり、市販のお茶っ葉を入れて使うティーバッグを使ったりしています。それはそれでまた美味しいからいいですよね。

リプトンやDAY&DAYは美味い不味いではなく、味がしないという印象です。色付きのお湯を飲んでるように思います。私のところに飲みに来る人にも、同じことをいっている人が何人もいました。