2011年8月7日日曜日

日本のプログラミング大会とGCJJ

あちこちのプログラミングコンペティションに参加して、その参加記録をもうひとつのブログTatuyan's Pro-con blog!で公開しているわけですが、日本の大会と他の国の大会の違いが見えてきます。

日本の大会は、おおきく言って次のような特徴があります。

1.一般向け大会が少ない。
2.単発の大会が多い。
3.撃墜ラウンドまたはそれに相当するものがない。
4.オンサイトラウンドが豪華
5.大学主催の場合が多い

これらは、良しにつけ悪しきに付け日本の大会の特徴であるわけですが、一般向け大会が少ないのは正直閉口です。Topcoder,Codeforces,Codechefなどに参加していますが、やはり日本語の問題のほうがストレスなく読むことができます(とはいえ、英語の問題ばかりやり過ぎたせいで、最近日本の大会だと少し違和感を感じるようになってしまったのですが)。

これに一石を投じたのがGoogle Code Jam Japan(以下GCJJ)です。GCJJは今般の地震により延期になってしまいましたが、GCJの日本ローカライズ版です。予選と本選があるのですが、一般向けで大学主催でないという意味で、新しい日本のプログラミング大会の夜明けとなることを期待しています。

Topcoderのように、技術開発という名目でもいいし、あるいはCodechefやACMのような理由でもいいので、日本の企業/学会で、何かこのようなサービスをしてくれるところがあればいいのにな、と思います。月に2度〜3度ぐらい、プログラミングコンペティションを開く。日本人のGCJなどでの成績を考えると、出題者クラスの人は多数いるので、大丈夫だと思います。

GCJJの一つの目的は、Google社の人材の発掘だそうです。
同じように、人材発掘という目的でもいいですし、学術的なものでも構いません。多少なら有料にしてもいいから、なにかこういうコンペティションサイトができやしないかと思うのです。

将来自分がやりたいことは多く有りますが、そのひとつは、何らかの非営利団体を作って、ボランティアでいいから、Codeforcesのようなサイトを運営したいということです。でも、自分がやる前に、GCJJに触発されて、なにかできてこないかということをもっと期待しています。

GCJJは10月。それまでにやることは多いですが、そのひとつひとつをやりながら、日本の競技プログラミング界がさらなる進歩を遂げることを祈ってやみません。

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