2011年6月28日火曜日

悪ガキにも一理

「悪ガキ」の古典的なネタとして「アホ〜」といきなり言い、食いついてきた人に「お前に言ってない、勝手に勘違いするなんて自覚しとるんちゃうん?」と返すものがあります。これ、なかなか筋が通っていると思います。

性格の良し悪しはともかくとして、自覚があるから反応するというのはなかなかよく言ったものです。

極端な例を出しましょう。
「人の物を泥棒するなんて最低の人間だ」
という言明があったとします。これに対して、泥棒など関係ないという人が反応することはあるでしょうか。その一方で、自分の身に覚えがある人は何らかの反応を示すのではないでしょうか(もちろん、隠す場合は別ですが)。

自覚しているかどうかで、人の意見の受け取り方というのはかわりますし、文章の印象も大きく変わってきます。私が高校の頃、世界史を担当していた先生が、
「すごいの下に形容詞をつけるような人は幼く見える」
という意見をお持ちでした。私は「なるほど」と思っただけでしたが、それに反発したり、難色を示したりする人にはどうだったのでしょうか。

忠言耳に逆らう、というのは、忠言は大抵の場合自覚しているからこそなのではないでしょうか。だから、悪ガキにも一理、です。

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