2011年6月23日木曜日

誰も書かなかった中島みゆき論ベスト200を聞いてみよう その18

151位〜160位です。もう少しで終わってしまいそうですが。

家出:151位。家を出てきてくれないか、と駆け落ちを提案する男の人と、出来れば家族で暮らしたかったという女の人の物語を書いています。あらゆる人が仲良く問題なく居られればそれが最高だろうけれど、それは実際無理な話だから、結局その人への愛情を天秤にかけることになってしまい、それ故の辛さがあるのだと思います。もしも私が、誰かへの愛を選ぶとき、私は誰を選ぶのでしょうか。

アンテナの街:153位。封建的な血縁などについての反感を感じます。私はまだ子供のいる人間ではありませんが、子供が仮に自分に似ていなくても愛せる人間でありたいと思います。愛せる・愛せないというのは身分で決まるものではないと私は思っています。だからこそ、愛せることを大切にして、愛すべき者と思えるものを愛せるように生きていきたいと感じます。アンテナの街で、何か誰かから見られていて、批判されようとも。

ほうせんか:160位。サビの部分よりも寧ろ「悲しいですね」の後のほうが心に響いた曲です。「人は誰でも 明日流す涙が見えません」「人はこんなに 一人で残されても生きてます」失恋を含み、しかしもっと大きな別れを歌った歌でもあります。いつになれば別れを怖がらずに生きられるようになるのか。私のような寂しがり屋には、到底無理に思います。そして、そのことは二隻の船「いくつになれば 人懐かしさを うまく捨てられるようになるの」にも通じるものだと思います。

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