2011年4月15日金曜日

私とエドソン 出会い

私が万年筆を初めて使い出したのは2005年末。その時に入門編としてのパイロットペン習字ペンを経て、私は加藤製作所の550を買うのですが、そこに至るまでの話をかきたいと思います。それは、エドソンと出会うまでの最も大切なプロセスだからです。

パイロットペン習字ペンから、万年筆のその「なんとなく」の良さを知った私は、それなりに本格的な万年筆を求めるようになりました。しかしながら、好きになったばかりの私にとって黒一色に金/銀トリムのペンはハードルが高く、と言って、いわゆる「カジュアル万年筆」の類は求めるものと違っていました。

当時はまだビルだったナガサワ文具センター本店の5階やセンター店、近所の文房具屋に行くこともありますが、私が当時様々な情報を仕入れていたのはインターネットからでした。高校生だった私は、定期のおかげでナガサワ文具センターまでは往復300円で通うことができましたが、月々の小遣いを考えるとそうしょっちゅう行くわけにはいきませんでした。月に1〜2度だったかと思います。それ故に、毎日使うことができるインターネットでの情報収集は最も手頃なものであったのです。

その過程で、私は様々な万年筆に関する文章を読み、いろいろな万年筆への知識と敬意を深めていきました。万年筆の歴史を知ったのもこの頃でした。
万年筆はL.E.Watermanが作り、今に至るのですが、そのミドルネームを冠した万年筆があると知り、早速見てみたのです。
その姿は私にとってひとつの理想とも言えるものでした。「いかにも」な万年筆ではなく、それでいて気品があるような、生涯の目標と思えるペンでした。

いつかこのペンを胸ポケットにさし、ゆったりと文字を書く人間になりたいと、その時強く強く思いました。そして、私はひとまずそのペンを毎日見ながら、自分にとって一本目となるべきペンを日々探していました。

エドソンを見つけてから1ヶ月後、試験などでご無沙汰していたナガサワ文具センターセンター店で、私は加藤製作所の文字を見つけました。当時、加藤製作所の万年筆に興味があった私は、それを一本目にしようと、半月後、自分の小遣いをはたいてその万年筆を購入しました。それが、私の万年筆との出会いであり、エドソンとの出会いでもあったのです。

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