2011年1月4日火曜日

新年とは何だろう

新年はめでたい、とよく言われます。また一年生きてめでたい、新たな区切りを迎えてめでたい。その意見に異を唱える気は一切ありません。

新年とは何なのか、いつも除夜の鐘を聞きながら考えます。同じ1秒であっても、気にされることなく過ぎる1秒があれば、カウントダウンの1秒がある。皆が新年を祝っている中で、新年とは何なのか、気になるのです。同じ1秒に、これほどの差を生じさせる新年とは何なのか。

新年は、人間が勝手に決めた区切りに過ぎません。地球が太陽を1周するのに完全にあっているわけでもありませんし、1秒のセシウム原子を用いた定義など、あとからのコジツケのようにさえ思います。時間軸をとれば、たとえ12月31日午後11時59分から測り始めても、5月31日午前0時01分から測り始めても、なんら変わりはないわけです。

その「区切り」に意味を付けているのが人間活動の成果であるというのが最も「らしい」答えなのでしょうが、自然科学的に新年の意味を考えても、その「新年」に、自然科学的な大きな違いは見えません。私が無知なだけかもしれませんが・・・。

新年は人間が決めた調度よい区切りであり、地球が太陽の周りをほぼ一周するようなぐらいの時間です。そこに自然科学的な意味を求めるのが間違っているのかもしれませんが、新年を迎えるとき、人間の文化としての新年の祝いを、他の生物はどう見ているのか、気になってしまうのです。

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