2010年9月24日金曜日

fuente50号と記念冊子「fuenteに寄せて」

万年筆布教論が10回になったので、また少し休憩を挟みます。今日の話題はfuenteです。

今月中旬、私のもとにもfuenteのNo.50「今を 楽しんでいます」が届きました。毎度毎度寄稿させてもらっているほか、50号記念冊子もあるということで大変楽しみにしておりました。

普段さらさない手書きを晒すということで、周りに比べてひどく悪筆の私、情けなくなりましたが、「悪即個性筆也」ということで気を取り直し、じっくりと読みました。50号自体もいつものように、いやいつもより深く楽しみましたが、万年筆の面白さをまた味わった次第です。

その内容として、私が少し違和感を覚えたのは、スローライフと現在のデジタルメディアとの対比です。fuenteの形式が変わるべきかどうかなどということは無益なので言いませんが、現在のデジタルメディアの衰退を確定している人は多いし、また、それの根拠となることも多く言われています。しかし、デジタルメディアそれ自体は一つのデータ集約法として優れていて、また、その速度などの効率面でも優位です。良い・悪いではなく、性格が違うものである、ということです。

私はfuenteの形式の変更を唱えられたら即反対します。今の形式で良い、と。一通一通丁寧に送付していただける今の形で良い、と。ですが、fuenteやWAGNERとはまた別で、何らかの情報サイト、あるいはそれに伴う倶楽部を作ることが出来れば、共考えています。

fuenteを始めとしてあちこちで主張されている通り、現在万年筆情報を手に入れるには事欠かない状況です。ただ、その情報はあまりにも散逸している、というのが私の印象です。WAGNER入会までは結構な苦労を要しました。これらを集めたデータベースサイト等を万年筆のクラブにも協力してもらって開けないか、というのが私の主張です。万年筆の知識のある人ならば多くが編集できて、なおかつ情報のまとめに良いデータベース。色々な万年筆関連の人の交流に役立つブログを含むリンク集。後、簡易な掲示板や会議室なんかをつけてもいいかもしれませんが、そういったシステムをネット上に構築し、それを万年筆好きで運営できれば、と思うのです。これには、次のような狙いがあります。

1.万年筆愛好家が互いに情報を交換しあうこと。匿名で、あるいは情報の利用だけで「つるまない」人もいていいし、書き込んだりして広めようとする「つるむ」人もいていい。
2.万年筆初心者が万年筆に手をだそうとするとき信頼できる情報を提供すること。裾野を広げる実際活動は簡単にはできないことから、まずはハードルを下げることに重点を置きたい。
3.万年筆メーカーが各種の告知を行ったり、逆に万年筆メーカーが意見を汲み取るための場所として利用すること。定数の人間が参加しているコミュニティならばメーカーとしても無視しづらいのではないでしょうか。

これらシステムの構築、どうでしょうか。fuenteにも書いたのですが、興味のある方、よろしければ(このコメントでも結構です)、ご一報ください。

2 件のコメント:

大阪のオバチャン さんのコメント...

初めまして。

ご提案のシステム、素晴しいと思います。
かの勝間和代さんが作った、働くお母さんの為のコミュニティを連想しました。(ムギ畑というものです。ご存知かもしれませんが一応。)
つるむ人、つるまない人、ROMだけの人、活発に活動する人、色々な参加の形があっていい、気楽なものがあればいいですね。
全く見向きもしない人は取り込めないかもしれませんが、
気になるな、と思っているもどうやって情報収集してよいのか分からない人には救いになります。

私自身もまだまだ不勉強ですので、先達と交流できる場は大変ありがたいです。
具体的に話が進む事があれば微力ながらお手伝いしたく思います(いきなり厚かましくて済みません)。
同世代20代の女性が興味は有るけど・・・と踏み出すのを躊躇しているのを歯がゆく見てきましたので。

達哉ん/Tatuyan さんのコメント...

>大阪のオバチャン さん
はじめまして、達哉んと申します。

>勝間和代さんが作った、働くお母さんの為のコミュニティ
>ムギ畑というもの
知りませんでした。参考にしてみたいと思います。

ひとまず、現在このブログで書いていてもうすぐ書き終わる「万年筆布教論」を終わらせたら、次はこの件に着手したいと思っています。ただ、私一人でできるものではありませんので、いろいろな方向に声をかけながら・・・とも思っております。実現できれば幸いです。

よろしくお願い致します。

※ 当ブログからリンクを貼らせていただきました。不都合な点等ございましたらご一報くださいませ。